今、再評価されている「ポッドキャスト」のつくり方についてまとまった良書です。
高城剛さんの最近の情報発信の方法は、メールマガジンや書籍などが多いですが、以前には「高城未来ラジオ」やラジオ出演「J-WAVE INNOVATION WORLD」などの音声メディアでの発信がありました。最近、再評価が高まっているPodcast（ポッドキャスト）のつくり方について解説した本がありますのでご紹介します。
「プロ目線のPodcastのつくり方」は、Podcastプロデューサーである野村高文氏による、「情報価値」を意識した持続可能で効果のあるPodcastを作るためのノウハウを解説した書籍です。
単なる機材や編集のテクニックに留まらず、リスナーに長く愛され、ビジネスにもつながる番組作りの本質的な部分に焦点を当てているのが特徴です。
主な内容とポイントは以下の通りです。
本書の核となる考え方
- Podcastの強み：
一度リスナーがつくと離れにくいこと、ながら聴きが可能で長く聴いてもらえること（高い完全聴取率） - 成功の鍵：
単なる「おしゃべり」ではなく、「情報価値」を意識した番組づくり - 目的設定：
広く浅くではなく、「狭く深く」届けることで、100万人の通りすがりの視聴者よりも1万人の濃いリスナーを築くことを目指します
構成（主要な章立て）
- 企画
- 「おもしろいPodcast」をつくる4つの要素『発見』『理解』『共感』『空間設計』（リスナーが会話空間に同席しているような没入感を設計すること）を軸に、企画を設計
- 企画の根幹は「人×テーマ」
- トークテーマ＆台本
- 「準備が7割」という視点。台本はすべてを読み上げるものではなく、番組の軸を定める「道しるべ」として活用
- 話し方＆聞き方
- その場で生まれる「対話の力」を信じる
- 聞き手（話し相手）の存在がコンテンツの価値を決め、聞き手は話の価値を編集し意味づける「共同制作者」であるという視点
- 収録
- 機材（マイクなど）、場所、心構えについて
- 編集
- プロ品質を目指すための最低限やるべきこと
- 流通＆マネタイズ
- 「お金」以外の目的を決めることの重要性
この本は、「Podcastを始めてみたい」という人から、「既に配信しているが伸び悩んでいる」という人まで、情報発信のプロの目線を知りたい方におすすめの一冊です。
高城剛さんがラジオ出演した際のポッドキャスト
目次
- 序章：いま、ポッドキャストを始めるべき理由
- 第1章：企画「おもしろいポッドキャスト」をつくる4つの要素
- 第2章：トークテーマ＆台本 ポッドキャストは準備が7割
- 第3章：話し方＆聞き方 その場で生まれる「対話の力」を信じる
- 第4章：収録 機材、場所、心構えについて
- 第5章：編集 プロ品質を目指すうえで最低限やるべきこと
- 第6章：流通＆マネタイズ 「お金」以外の目的を決める
- 終章：情報は人生を変え、世界を変える
