不可逆で貴重な「時間」をフル活用する方法を紹介した本です。
先日の高城剛さんのメールマガジン(Vol.773)で、Q&Aで「この世の時間は不可逆で、資産は可逆」について解説がありました。時間は誰にでも1日24時間が与えられていますが、取り戻すことができません。また、時間は同じ24時間でも、成果や資産は人によって大きく異なります。限りのある時間を最大限活用する方法を紹介した本がありますので、ご紹介します。
精神科医・医学博士・作家として活動している樺沢紫苑氏による『神・時間術』は、従来の「時計の針を追いかけるタイムマネジメント」ではなく、「脳のパフォーマンス(集中力)」を軸にした時間管理術を説いた一冊です。
この本の中心テーマは、単なる「スケジュール管理」ではなく、脳のパフォーマンスが高い時間帯に、最も重要な仕事を置くことです。
主な内容
- 脳の「ゴールデンタイム」を活用する
- 「集中力」を中心にスケジュールを組む
- 仕事量 = 集中力 × 時間
集中力が高い時に集中力が必要な仕事を、集中力が低下する午後に単純作業を持ってくることで、全体の生産性を数倍に高める方法を紹介しています。 - リセット術で集中力を回復させる
- 15・45・90分の法則: 人間の集中力の波に合わせた作業時間の区切り方。
- 運動と昼寝: 20〜30分の昼寝や、午後の軽い運動が脳を再起動させる効果があります。
- 視覚情報の遮断: デスクを片付ける、スマホを見ないなど、脳の「メモリ」を節約する工夫。
- 「自由時間」を自己投資と娯楽に使う
脳が最も高いパフォーマンスを発揮するのは、起床後の2〜3時間(脳のゴールデンタイム)であるとしています。この時間にメールチェックなどの単純作業を行うのは「時間の浪費」であり、執筆や企画立案などの「論理的・創造的な作業」を割り当てるべきだと強調しています。
時間は「長さ」ではなく「掛け算」で考えるという視点です。
集中力は一度切れたら終わりではなく、意図的に回復させることが可能です。
効率化によって生み出した時間を、さらなる仕事に充てるのではなく、「自己投資」や「能動的な娯楽」に使うことを推奨しています。これにより、翌日のパフォーマンスがさらに向上するという好循環(ポジティブ・スパイラル)の作り方を説いています。
「忙しくて時間がない」と感じている人にとって、精神論ではなく脳科学的なエビデンスに基づいた具体的なアクションプラン(何を、いつ、どうやるか)が示されているのが特徴です。特に、朝の時間をどう死守するかという点において、非常に説得力のある内容となっています。最高のパフォーマンスで自身のアウトプットを出したい方におすすめの一冊です。
