高城さんによる「ウナギの本」が発売されます。
高城剛さんの新刊『う。-ウナギの蒲焼について-』が発売されます。7/31(木)発売予定です(土用の丑の日)。これまでメールマガジンで告知されていましたが、Amazonで公開されました。
「一串のためなら千里も厭わぬ」
噂の名蒲焼があれば北へ南へ、時に離島へも飛ぶ。
本書は、日本列島各地の名店から炭火の焼き台、秘伝のタレ、養殖テクノロジーまでを網羅しながら、ウナギの蒲焼という一皿に宿る日本文化の深層を読み解く紀行エッセイ。
世界150カ国以上を旅してきた著者が、改めて“日本人の魂の味”であるウナギの蒲焼と向き合い、その背景にある文化、信仰、環境、歴史、そして食の記憶を掘り下げる。
背開きと腹開きに映る武士町と商人町の美学、谷崎潤一郎や北原白秋を虜にした江戸前の粋。漆黒に熟成した秘伝ダレの系譜に、天然一尾との邂逅が旅情をかき立てる。
なぜウナギは日本でこれほどまでに愛され、そして世界では忌避されるのか?
その問いの先には、宗教的タブー、絶滅危惧の現実、密輸市場の存在、そして“食べる”ことの本質が立ち現れてくる。
ページを閉じるころ、あなたは最寄りのウナギ屋へ足を運ばずにはいられない。
これは一皿の蒲焼から、世界と時代の深層を照らす一冊である。