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2025年6月7日土曜日

【関連本】【禅 ZEN】【スティーブ・ジョブズ】はじめての⼤拙 ⾃然のままに⽣きていく⼀〇⼋の言葉 - 鈴木大拙 (著), 大熊玄 (編集)


「われわれは皆、”生きることの芸術家”として生まれてきている」

先日の高城剛さんのメールマガジン(Vol.445, 482, 585)などで、鈴木大拙氏について紹介されていました。世界に禅(ZEN)思想を広め、国内外で多くの本が出版されている鈴木大拙氏について、読みやすい入門書がありますのでご紹介します。

鈴木大拙氏は石川県金沢市出身の仏教学者、文学博士です。1897年(明治30年)に米国に渡り、英文による禅についての著作の発表をきっかけに、海外に仏教、禅、東洋思想を広め、多くの知識人(スティーブ・ジョブズなど)に影響を与えました。

本書は多くの著書の中から108の言葉を厳選したダイジェスト版です。「禅」についての本を初めて読む方にも、また改めて読み返したい方にも、「禅の世界」をナビゲートしてくれる内容となっています。

AIや気候変動、政治や国際情勢など、不安で生きづらさを感じやすい現代において、日本文化を通じて先人の知恵から学ぶおすすめの一冊です。

また、高城さんおすすめの「鈴木大拙館」は、鈴木大拙氏生誕の地である石川県金沢市にあります。五感で"禅空間"を体験することができます。

Link :
- 鈴木大拙館(Official Page)


目次

  • はじめに
  • 第一章 自然のままに、自由に生きる
    • 001 花を知るには花になる、そして世界を知る
    • 002 林檎が無心に生きていく
    • 003 発見されようとされまいと、そこに在る
    • 004 びっくりしたら、びっくりしたでいいじゃないか
    • 005 松は松、竹は竹が、ほんとうの自由
    • 006 自由意志で生まれてきた者なんて、ひとりもいない
    • 007 みずから・おのずから出てくるのが、自由
    • 008 「わがまま放題」は、あやつられているだけ
    • 009 人間にはどうすることもできない「自然」がある幸せ
    • 010 自然は善悪の区別・選択をしない。するのは人間
    • 011 分断が、征服や侵略の「力」を現実にする
    • 012 対抗し挑戦するだけでなく、和らぐ世界も忘れない
    • 013 石や人を物としてだけ見て、蹴飛ばし踏みにじる世界
    • 014 人間を征服するものは人間の内なる自然
    • 015 平常心、意識的でありながら無意識であること
    • 016 人生はそのままで満ち足りている
    • 017 平常心、眠くなれば休む、空腹になれば食べる
    • 018 威厳ぶって、ほんとうの威厳を欠く
    • 019 そのままの自分を見てほしい。が、その勇気がでない
    • 020 外から身につけた「衣装」を脱ぐとき宗教体験がある
    • 021 緑一色の春の天地、それが「一即多、多即一」
    • 022 一つが一つを一つと見る
  • 第二章 機械にとらわれず、美と愛に生きる
    • 023 ゆったりヒマを楽しむか、刺激を追い求めるか
    • 024 組織の中に閉じ込められてしまう人間
    • 025 禅は生命の泉からじかに水を飲むことを教える
    • 026 機械を使うか、機械に使われるか
    • 027 機械で効果ばかりをねらう心①
    • 028 機械で効果ばかりをねらう心②
    • 029 仕事をしながら、仕事を離れてみると、詩がある
    • 030 俳句の理解は、禅の悟りにつながる
    • 031 生活が美術作品となる
    • 032 人間は「生きることの芸術家」である
    • 033 生活の芸術家は風のごとく自由にふるまう
    • 034 真の芸術的創造は、宇宙的無意識から出現する
    • 035 小さきものの美
    • 036 努力の跡をのこさず、自己の労苦を忘れて生きる
    • 037 茶をたてる、無心に
    • 038 人間がただの手段・道具となってしまう
    • 039 人間はどうしてもただの機械・物にはなれない
    • 040 愛① 相依相関を説く哲学
    • 041 愛② 力に酔った人、無限に広がる関係の網
    • 042 愛③ われわれは一切に責任がある
  • 第三章 知性・言葉とともに、無心に生きる
    • 043 禅は生きた事実
    • 044 生命を持たない言葉には禅を伝えられない
    • 045 生命をそのまま生きる禅には、論理は存在しない
    • 046 生の小川の流れを乱してはならない
    • 047 言葉で説明するほどに、「それ」が遠のいていく
    • 048 知性は心の平安をかき乱し、答えにはたどり着かない
    • 049 知性の特性は二つに分けること
    • 050 言葉と論理に縛られた奴隷の哀しみ
    • 051 言葉は、実際の生命を交換するための貨幣にすぎない
    • 052 言葉は社会生活に必要。でもそれにとらわれない
    • 053 言葉が生命を妨げるなら、生命を保ち言葉を捨てる
    • 054 月そのものを指し示す指(言葉)
    • 055 禅について言葉を述べるときにできること
    • 056 言葉の背景から出てくる意味を考える
    • 057 個別的な知識の元となる全体だけ見ていても困る
    • 058 無心。心が身体のあらゆる部位に充ちる①
    • 059 無心。心が身体のあらゆる部位に充ちる②
    • 060 無心。「思わないでいよう」とも思わない
    • 061 本能と理性を超え含んでいる「人間の無心」
    • 062 有心と無心、矛盾を土台とした生活
    • 063 無心。空から降る夕立のように考える
    • 064 山が山でない時節をいっぺん通り抜ける
  • 第四章 苦しみや矛盾のなかを生きていく
    • 065 苦しむほどに、人格は深まり、人生を味わえる
    • 066 苦しむことができるのが人間である
    • 067 あきらめない、やり尽くす、苦しみのなかへ入る
    • 068 苦しいという矛盾・考えも、一つのはたらき
    • 069 人間の矛盾・悲劇
    • 070 矛盾を矛盾のままに置いておく
    • 071 人生に苦はつきものだとして、それではどうするか
    • 072 人間だけが「ドラマ」を持ち、それを悲しみ、楽しむ
    • 073 全人格をかけてたたかい抜いた後に得られる平和
    • 074 生命は、一度に描かれる「墨絵」
    • 075 セミの声。いま持てるすべてを出し切る
    • 076 ただ日々の仕事をやることがいちばん大切です
    • 077 仕事の最中には、評価は重要ではない
    • 078 勤労を楽しむ
    • 079 こうすべきだと思うことを努力するよりしかたない
    • 080 ただ寂しい、自然の感じにまかせて
    • 081 百年後には変わるかもしらんが、やっぱり考える
    • 082 死と生を想う。そこには尊敬と感謝がある
    • 083 「世界人としての日本人」として出来るだけはやる
    • 084 自らを肯定し否定することから、寛容と尊重の心が生まれる
    • 085 生命は移り行く。永遠の生命などない
    • 086 星の観察者は今なお固い地上を歩いている
  • 第五章 禅の悟りは、いわゆる「宗教」ではない
    • 087 禅は、一般に考えられるような「宗教」ではない
    • 088 毎日生きていくことが詩であり、宗教である
    • 089 禅に宗派心はなく、すべてが手をつなぐ
    • 090 結果を期待して祈るのは、ほんとうの祈りではない
    • 091 宗教と道徳は異なるが、道徳を無視すべきでもない
    • 092 禅は、こだわらない。何かに集中する「瞑想」ではない
    • 093 自分に何かあると思っていては、宗教にならない
    • 094 平凡で、平穏で、そして溌溂(はつらつ)として生きている
    • 095 禅の真理は、理論化ではなく体験によって得られる
    • 096 「飛び越える」ときが来たら、思い切って投げ出す
    • 097 悟りがなければ禅はない
    • 098 砂糖の甘さは、直接口に入れて味わうしかない
    • 099 悟りは、体験するしかない
    • 100 禅は軽視することを知り、敬うことを知る
    • 101 なんだか自分にはもったいない気がする
    • 102 常に生命の中心をつかむ。そのために否定をする
    • 103 周辺のない円には無限の中心がある
    • 104 神が世界を創造し自覚する、その機を経験する
    • 105 悟りは、対象のない自覚。「色」と「空」の不異
    • 106 禅には「肯定」がある。ただの虚無主義ではない
    • 107 絶対的肯定の禅。「空即是色、色即是空」
    • 108 自分の生命の内からのもの。霊性と大地
  • おわりに