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2026年5月23日土曜日

【関連本】歴史を変えた6つの飲物 ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラが語る もうひとつの世界史 - トム・スタンデージ(著), 新井崇嗣(翻訳)


人類史を”何を飲んできたか”で読み解く、歴史ノンフィクションの本です。

先日の高城剛さんのメールマガジン(Vol.777)で、書籍『歴史を変えた6つの飲物』が紹介されていました。歴史を学ぶ上で、おすすめの本が何冊か紹介された中の一冊です。

歴史を変えた6つの飲物──ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラが語るもうひとつの世界史』は、ジャーナリストのトム・スタンデージが、「飲み物」というユニークな切り口で人類の歴史を紐解いた世界的ベストセラーです。

単なる飲物史ではなく、文明の発展や社会の変革と、それらの飲み物がどのように深く結びついていたかを、時代を追って解説しています。


主な内容

  • 6つの飲み物
  • 飲み物を軸に、古代メソポタミアから現代に至るまでの、人類の歩みを追います。

    1. ビール:古代メソポタミア・エジプトの農耕の始まり、文明化、ピラミッド建設時の労働者の報酬。
    2. ワイン:古代ギリシアの哲学や議論の発展、ローマ帝国の拡大、宗教と文化の象徴。
    3. 蒸留酒:大航海時代の航海術、植民地での奴隷貿易、アメリカの建国と独立。
    4. コーヒー:理性の時代(啓蒙思想)、コーヒーハウスを通じた情報ネットワーク、フランス革命の火種。
    5. 茶:大英帝国の拡大、産業革命、中国との貿易摩擦とアヘン戦争。
    6. コカ・コーラ:アメリカの台頭、グローバル化、冷戦時代の象徴。

  • 本の特徴
    • 「もうひとつの世界史」:
      戦争や政治家、事件という「従来の歴史の教科書」とは異なる視点から描かれます。例えば、「安全な飲み物の確保」が文明の存続に不可欠であったことや、飲み物を飲む場所(カフェや酒場)が新しい文化や思想を育んだ様子が詳しく語られます。

    • 読み物としての面白さ:
      専門書のような硬さはなく、知的好奇心を刺激するエピソードや豆知識が豊富です。歴史の大きな流れを「飲み物」という切り口で整理できるため、世界史の流れを楽しく学び直したい方にも適しています。

    • 示唆に富む視点:
      私たちが普段何気なく口にしている飲み物が、かつては文明の命綱であったり、あるいは帝国主義や資本主義を加速させる原動力であったりしたことを知ることで、現代の食文化や世界情勢に対する見方も少し変わるかもしれません。

歴史を動かした大きな出来事の影に、常に「飲み物」があったことを実感できる、知的好奇心を刺激してやまない一冊です。気になりましたら、ぜひチェックしてみてください。


目次

  • 第1部 メソポタミアとエジプトのビール
    • 第1章 石器時代の醸造物
      • 先史時代の名残
      • ビールの発見
      • 神々からの贈り物
      • ビールと農耕、近代化への種

    • 第2章 文明化されたビール
      • 都市革命と食べられるお金
      • ビールを食べ、”人間になる”
      • 書き物の起源
      • ピラミッド建設の賃金
      • 皆で分け合う飲み物

  • 第2部 ギリシアとローマのワイン
    • 第3章 ワインの喜び
      • 世にも盛大な祝宴
      • 山間部の絶品”ビール”
      • ワインは心を写す鏡
      • ワインを水で割り、善悪を混ぜる
      • ワインを飲むことの哲学
      • 文化の詰まったアンフォラ型容器

    • 第4章 帝国のブドウの木
      • ギリシアとローマの価値観をつなぐ
      • すべてのブドウの木はローマに通ず
      • 富と地位とワインの格づけ
      • 薬としてのワイン
      • なぜキリスト教徒はワインを飲み、イスラム教徒は飲まないのか?
      • ワインが伝えるギリシア・ローマの栄光

  • 第3部 植民地時代の蒸留酒
    • 第5章 蒸留酒と公海
      • 錬金術師の実験室
      • 燃える水の奇跡
      • 蒸留酒、砂糖、奴隷
      • キル・デビル(悪魔殺し)から、世界的飲み物へ

    • 第6章 アメリカを建国した飲み物
      • 入植者のお気に入りの飲み物
      • アメリカ独立を促した香り
      • ウィスキー反乱
      • 先住民を支配した強い酒

  • 第4部 理性の時代のコーヒー
    • 第7章 覚醒をもたらす、素晴らしき飲み物
      • カップによる啓蒙
      • 裁判にかけられたコーヒー
      • 清教徒、策謀家、資本主義者のお気に入り
      • 切り枝から、コーヒーの帝国へ

    • 第8章 コーヒーハウス・インターネット
      • コーヒーが動力の情報ネットワーク
      • コーヒーハウスで沸き上がった科学と金融の革命
      • カフェから起きたフランス革命
      • 理性の飲み物

  • 第5部 茶と大英帝国
    • 第9章 茶の帝国
      • 世界を征服した飲み物
      • 茶文化の起源
      • 茶、ヨーロッパに伝わる
      • 紅茶への愛と権力

    • 第10章 茶の力
      • 機械は水蒸気を、人間は茶を
      • ティーポットが作る政策
      • アヘンと茶
      • アッサム茶と投機ブーム

  • 第6部 コカ・コーラとアメリカの台頭
    • 第11章 ソーダからコーラへ
      • グローバル化と足並みを揃えて
      • ソーダ水の登場とアメリカの精神
      • コカ・コーラ誕生の神話
      • 万人のカフェインへ
      • アメリカのエッセンスの極み

    • 第12章 瓶によるグローバル化
      • 世界中に派遣されたコカ・コーラ大佐
      • 冷戦とコーラ戦争
      • アラブ市場への進出とボイコット運動
      • 二○世紀を象徴する飲み物