ジム通いだけでは、不調が改善しない理由を解説した本です。
先日の高城剛さんのメールマガジン(Vol.759)で紹介されていた書籍です。精密栄養学とトレーニング(運動)の関連性についての質問の回答で紹介されていました。
アメリカの生体力学研究者(バイオメカニクス)の、ケイティ・ボーマンによる『Move Your DNA(ムーブ・ユア・DNA)』は、「運動(Exercise)」と「動き(Movement)」を明確に区別し、現代人の体の不調を「動きの栄養不足」という視点から紐解いた画期的な一冊です。
「健康は”運動”ではなく、”日常の動き方”で決まる」という考えを軸にした内容です。
おすすめの人
- 肩こり、腰痛がある
- 長時間デスクワークをしている
- 筋トレや運動をしても不調が改善しない
- 自然な体の使い方を知りたい
主な内容
- 「運動」ではなく「動き」が必要
- 残りの23時間を座りっぱなしで過ごせば、体は「座った形」に変形してしまいます。
- 健康に必要なのは、特別なエクササイズだけでなく、歩く、登る、しゃがむといった日常の多様な動きの頻度を上げることだと説いています。
- メカノトランスダクション(機械的シグナル伝達)
- 細胞は、外から受ける「物理的な圧(重力や引っ張りなど)」を感じ取り、それに応じて形や機能を変えます。
- つまり、「どう動くか」が遺伝子のスイッチを入れ、体の形(骨密度や筋肉の質など)を決定づけるという考え方です。
- 「靴」と「椅子」への警鐘
- 靴: クッション性の高い靴やヒールは、足の本来の機能を奪い、膝や腰のトラブルの原因になると警告しています。
- 椅子: 椅子に座り続けることは、特定の筋肉を短縮させ、全身の血流や代謝を阻害します。
- 自然な環境に体を戻す
- 裸足(またはベアフットシューズ)に近い状態で歩くこと。
- 立ち机(スタンディングデスク)を取り入れ、姿勢を頻繁に変えること。
- 家具を減らし、床に座ることで「床からの立ち上がり」という自然な負荷を生活に組み込むこと。
多くの現代人は「1日1時間のジム通い」で健康になれると考えがちですが、著者はこれを「サプリメント(補助食品)」のようなものだと言います。
本書の科学的な核となる概念です。
現代の生活環境が、いかに私たちの体を制限しているかを指摘しています。
本書は単なる理論書ではなく、以下のような実践的な提案も含まれています。
この本では、「私たちは、自分のライフスタイルという檻(おり)の中で、自ら動きを制限した動物である」ということを教えてくれます。
腰痛や慢性的な痛みに悩む人だけでなく、「ジムに行っているのになぜか体調がすっきりしない」と感じている人にとって、体の扱い方を根本から変えるおすすめの一冊です。
目次
- Think 考えてみよう
- 第1章 動きはもう一つの栄養 動かないことが病気を招く
- 第2章 動きと負荷とあなたのDNA
- 第3章 「運動」と「動くこと」を区別する
- 第4章 「有酸素運動」は要らない
- Move 動こう
- 第5章 上手に変えていく
- 第6章 座位と立位とあなたの足
- 第7章 マウスハンドからぶら下がりへ
- 第8章 ストレスを解放(リリース)する
- 第9章 歩行 人間にとって特別なこと
- 第10章 骨盤 遥か祖先を離れて
- もっと動こう
- アライメントのチェック
- エクササイズの流れ
- ウォーキング
- エクササイズ一覧
- 付属資料とその他の情報ソース
