インドの将来性について解説した本です。
大手出版社ではなかなか挑戦できない、異色の書籍制作に挑戦する高城剛さんの書籍レーベル「NEXTRAVELER BOOKS」。各界の異端児にフォーカスを当てるアウトサイダー・シリーズの新刊が発売されました。
『2050年のインド経済 -急成長する巨大市場の現在と未来図』は、インド経済の現状と、2050年に向けて予想される長期的な成長と変化に焦点を当てた書籍です。15日間現地に滞在し取材をした内容がまとめられています。
著者の小林義崇氏は、元国税専門官の経歴を持つフリーライターで、マネー関連ジャンルの記事執筆や情報発信を中心に活動しています。東京国税局に約13年間勤務し、相続税の調査などに従事した後、2017年に独立。その専門知識を活かし、『すみません、金利ってなんですか?』などのベストセラーを執筆し、YouTubeでの発信も行っています。
主な内容のポイントは次の通りです。
- 世界的な「脱中国」の流れとインドの台頭
- サプライチェーンの見直しが進む中で、インドが「世界の工場」として台頭しつつある現状を分析しています。
- 新しい価値観を持つ世代の台頭
- インドで台頭するZ世代がスマートフォンなどを通じて海外の価値観を取り入れ、インド社会の変革の原動力になっている点に注目しています。
- 世代間で「チャイ派」と「コーヒー派」のように消費や価値観が二極化し、新しい層が経済・社会に変化をもたらしているといった具体的なエピソードも紹介されています。
- 長期的な経済予測
- 国際機関の予測などに基づき、インドが2050年までに世界第2位、または第3位の経済大国になると予想されている背景や根拠を解説しています。
この書籍は、単なる経済統計の羅列ではなく、社会、文化、世代の変化といったミクロな視点も交えながら、巨大市場インドの「現在」の活気と「未来図」を描き出しています。投資やビジネス、滞在など、分散やリスクヘッジ先の一つとして情報収集したい方にもおすすめの一冊です。
Ajay Guptaさん Xより
— 高城剛さんフォロワー記 (@takashiro_san) April 5, 2025
”最近、日本の高城剛氏と小林義崇氏、そしてムンバイのスワティ・バグワット女史と、インド経済とアーユルヴェーダに焦点を当てた2050年のインドについての本を執筆中で、とても啓発的な交流を持った。” https://t.co/Jffpc7FO6r
元国税専門官であり、現在はフリーライターとして相続・所得・資産形成の分野で執筆や講演を通じて活躍する筆者が、世界最大の人口国家・インドの現場を歩き、急成長の真実に迫る!
デリー、ムンバイ、プネ、バラナシ、コチ、バンガロール──6都市を縦断し、20名を超える現地関係者への取材を敢行。経済改革、IT産業の台頭、伝統医療AYUSHの再評価、そしてZ世代のエネルギー。インド独立100周年となる2047年に「先進国入り」を掲げる国家ビジョンのもと、インドは今、かつてない変革期を迎えている。
本書は、統計では見えない“生きたインド経済”を描き出し、2050年の世界秩序における新たな主役の姿を提示する。変わりゆく世界の中で、日本人が次にどこへ向かうべきかを考えるための――グローバル時代の羅針盤。
目次
- 1 2025年インドの現在地
- 世界最大の人口国家インド
- 転換点となった1991年
- 高成長を主導したモディ首相
- ヒンドゥー・ナショナリズムへの批判
- インド車はグローバル市場を目指す
- チャイナプラスワン戦略
- キャッシュレス超大国インド
- 急速に効率化が進むインド、立ち遅れる日本
- 入れ替わるインド経済のプレイヤー
- Column | 公務員をやめるきっかけとなった日
- 2 インド古来の医学『AYUSH』
- 2050年のインド社会
- AYUSHが新たな経済圏を生む
- パンデミックが伝統医学を見直す契機に
- 国家事業としてのAYUSH
- オーダーメイド医療とのマッチング
- アーユルゲノミクス検査『EPLIMO』体験レポート
- 熟練の技をスマホひとつで実現
- 世界に展開するインド式ヘルスケア
- Column | 元国税ライターとして独立
- 3 台頭するインドのZ世代
- Z世代の実像
- Z世代 × 2兆ドル市場
- Z世代 × AYUSH
- Z世代 × スタートアップ
- Z世代 × サステナブル
- Z世代 × エンターテインメント
- Z世代 × インド2050
- Column | あたらしい扉を開く
- 4 日本人のためのインドへのアクセスガイド
- インドで生活するコスト
- 短期滞在でもビザが必須
- インドに移住する
- インドで起業する
- インドに投資をする
- 日本語での情報入手先

