自然のリズムに寄り添う旧暦を紹介した本です。
先日の高城剛さんのメールマガジン(Vol.745)で、二十四節気の「秋分」について紹介されていました。現代生活を送っていると、旧暦に触れる機会が少なく馴染みがないですが、分かりやすく紹介した本がありますのでご紹介します。
「日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―」は、日本の七十二候(しちじゅうにこう)という、季節を細かく分けた考え方を通じて、暮らしの中の歳時記を楽しむための本です。
日本の旧暦とは、明治6年(1873年)に現在の暦(新暦、太陽暦)が採用されるまで、長い間親しまれてきたものです。太陽暦と月の満ち欠けによる太陰暦を組み合わせた「太陽太陰暦」が特徴で、季節を1年の4等分で表す春夏秋冬の他に、24等分した二十四節気(にじゅうしせっき)と、72等分した七十二候(しちじゅうにこう)というこまやかな季節の移ろいまでが取り入れられていました。
本書は詩人である白井明大氏が文を、イラストレーターの有賀一広氏が絵を担当され、日本の季節を分かりやすく紹介しています。
近年の気候変動により、旧暦の通りにならないこともありますが、自然の流れに寄り添う日本の古き良き暮らしの知恵を知りたい方におすすめの一冊です
目次
- 旧暦について
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
- 付記 二十四節季七十二候をめぐって