約3年ぶりの大幅アップデートです。
先日の高城剛さんのメールマガジン(Vol.736)で、難聴の改善策としてAppleの「AirPods Pro」が紹介されていました。2025年9月19日に「AirPods Pro 3」が新発売されましたので、前モデルとの違いをまとめました。購入を検討する際の参考にご活用ください。
AirPods Pro 3の主な進化点
- ノイズキャンセリング性能の強化
AirPods Pro 2と比較して、ノイズキャンセリング性能が約2倍に向上しました。これは、新しいマイクと高度なコンピュテーショナルオーディオによって実現されています。 - ヘルスケア機能の追加
心拍数センサーが新たに搭載され、ワークアウト中に心拍数をモニタリングすることが可能になりました。これにより、フィットネスデバイスとしての側面が強化されています。 - リアルタイム翻訳機能
Apple Intelligenceを搭載し、リアルタイムでの会話の翻訳が可能になりました。翻訳結果はiPhoneに字幕表示されますが、日本語など一部の主要言語への本格的な対応は、2025年末頃のソフトウェアアップデートにて提供開始となる予定です。 - バッテリー駆動時間の延長
イヤホン単体での連続再生時間が、AirPods Pro 2の最大6時間から、AirPods Pro 3では最大8時間に向上しました。ただし、充電ケースを含めた合計再生時間は、AirPods Pro 2の方が長くなっています。 - 装着感と音質の向上
- 「1万以上の耳のスキャン」と「10万時間以上のユーザー調査」および「25万人以上の研究参加者」からのデータを活用し設計された新しいイヤーチップ(合計5サイズ:XXS, XS, S, M, L)により、装着感が向上し、耳への負担が軽減されました。
- イヤーチップの接続部の形状も変更されており、AirPods Pro 2のイヤーチップとの互換性はありません。
- 音響アーキテクチャの改良により、低音や声の明瞭さが向上し、臨場感のあるサウンドが楽しめます。
- 防水性能の向上
AirPods Pro 2のIPX4から、AirPods Pro 3ではIP57等級に対応し、汗や水しぶきだけでなく、粉塵にも対応しました。 - ケースと本体のデザイン
- 充電ケースは、高さや幅が少し大きくなりましたが、重量は軽量化されました。
- イヤホン本体はわずかに小型化され、心拍数センサーが搭載されました。また、充電ケース背面の物理的なペアリングボタンは廃止され、リセットやペアリング操作は、ケース前面のステータスランプ付近にあるセンサーを利用した新しい方法に変わっています。
どちらを選ぶべきか
- AirPods Pro 3がおすすめな人
- 最新のノイズキャンセリング性能と音質を求める人
- 健康管理(特に心拍数モニタリング)に興味がある人
- リアルタイム翻訳機能を活用したい人
- AirPods Pro 2がおすすめな人
- 価格を重視する人
- 現時点でも十分な性能に満足しており、コスパを優先したい人
- 充電ケースを含めた総再生時間を重視する人
AirPods Pro 3は、ノイズキャンセリング性能や新しい機能の追加によって、より多機能で高性能なモデルに進化しました。一方、AirPods Pro 2も依然として非常に優れたモデルであり、価格面やバッテリー持続時間(ケース込み)の面でメリットがあります。