AI処理能力とパフォーマンスが向上しています。
高城剛さんも愛用しているMacBook Proですが、2025年10月22日にM5搭載モデルが発売されます。前モデルとの違いをまとめました。購入を検討する際の参考にご活用ください。
M5の主な進化点
- CPU (高性能/高効率コア)
マルチスレッド性能が最大15%〜20%高速 - GPU
グラフィックス性能が最大45%向上、プロアプリで最大1.6倍高速 - AI処理性能 (GPU演算性能)
最大4倍超のピーク時のGPU演算性能 - Neural Engine
AIパフォーマンスが最大3.5倍高速 - ユニファイドメモリ帯域幅
約30%増加 - SSD性能
最大2倍高速 - ストレージオプション
最大4TB
各分野での具体的な違い
- AIおよび機械学習(ML)性能の強化
- Neural Acceleratorの搭載: M5のGPUコアには「Neural Accelerator」が搭載され、GPUベースのAIワークロード実行を劇的に高速化しています。
- ピークGPU演算性能: M4と比較して、AIのためのピーク時のGPU演算性能が4倍を超えるとされています。
- Neural Engine: 改良された16コアNeural Engineを搭載し、AI処理全般でM4比で最大3.5倍高速化しています。これは、Topaz VideoでのAI動画高画質化やPremiere ProでのAI音声強調などのタスクで顕著な差となります。
- グラフィックスとGPU性能の向上
- グラフィックス性能: M5は、強化されたグラフィックス性能と第3世代のレイトレーシングを提供し、M4よりも最大45パーセント高いグラフィックスパフォーマンスを発揮します。
- アプリ・ゲームでの速度: プロフェッショナルなアプリでのグラフィックス性能や、ゲームでのフレームレートがM4モデルと比較して最大1.6倍高速になると報告されています。
- CPU性能の向上
- マルチスレッド性能: M5は、M4と比較して最大15%〜20%高速なマルチスレッドパフォーマンスを実現します。これにより、コードのコンパイル(Xcode)などのタスクが最大1.2倍高速化するなど、全体的な処理速度が向上しています。
- メモリ帯域幅とストレージ
- ユニファイドメモリ帯域幅: M5チップは153GB/sのメモリ帯域幅を実現しており、M4チップの120GB/sから約30%向上しています。これは、データ集約的なタスクや大規模言語モデル(LLM)の実行に大きな影響を与えます。
- デザイン・バッテリー
- MacBook Proの筐体デザイン、ディスプレイ、およびバッテリー駆動時間については、M4からM5モデルへの移行で目立った変更はなりません。違いは主に内部のチップ性能と関連コンポーネントの強化に集中しています。
特に AI 系処理(生成 AI、機械学習モデル推論、動画の AI エンハンスなど)を日常業務で使う可能性があるなら、M5の Neural Accelerator 周りの強化は 「先取」 の意味で価値があります。逆に、「普段使い+たまにクリエイティブ作業」であれば M4 を選んでお金を節約するのも十分合理的です。